VSOP法の各アルファベットが表す意味は、Vector(ベクトル:方向)Silhouette(シルエット)Optical(光学的)Pattern recognition(パターン認識)です。
これは「米の字法」の発展形です。検知したい欠陥がワンショットの撮影(静止画)で見えているなら、米の字法で検査するのがベストです。翻って、この世界で一番やっかいなのが(特に自動車部品の外観検査で頻繁に起こる)見る角度や位置によっては「消えて見えなくなる欠陥」です。
例えば金属部品で、検査員の方も光にかざしてブツを煽って「あぁこれか~」ときずく、これです。カメラで行う画像検査でも、何でこれがOKで通ったんだろう?(実は欠陥がカメラには映ってない)となり、ロット分、全数再検査の憂き目にあう事が頻繁に起こります。この課題をクリアする為に、
*動く格子パターンをプロジェクターで投影 → 見る角度や位置によって「消える」を無くし *見えている表面の形(微小な凸凹や傷打痕)を全て・ベクトル(方向)で・(良品のそれと)比較 検査をする → 見えてさえいれば、形の崩れとして必ず検知する…これをVSOP法として開発しました。


←プロジェクタで動く格子パターンを投影
↑格子パターンをシリンダヘッドに投影した例
VSOP法は・光切断の一種とも言え、静止画では見えなかった、若しくは置き場所によっては消えて見えなくなる様な、小さな凸凹も漏れなく可視化され、3Dとしての検査が可能になります
また、3Dでは見えない淡い傷や汚れも、白黒の連続格子が作る三角波が、動きながら押し寄せる「絶妙な可視化装置」となり、淡い汚れや傷を驚くほど確実に検知してきます。この様に、VSOP法は2Dと3Dを包含し・全く新しい画像検査の途を拓く大きな可能性を持っています。
言葉で説明も限界がありますので、下に良品の学習~検査までの一連を動画で纏めました、ご覧下さい
現在は、既に数件のお引合いをいただき、検査運用に向けカイゼンを施している所で、 特に自動車部品の・鋳物・加工面・板金・樹脂成型品について、これは今までとは別次元だとのお声を複数いただいています。これは決してブラフではありません。
今までなら消えて見落としがちな、凸や凹の傷や打痕については、今までにない提案ができます。 是非一度、サンプルをお送りください。
*上の「VSOP法、学習から検査の流れ」の動画は他にpart2,part3も用意しています 横にあるウィジェット「様々な被検査物での検査例」にアップしてありますので、そちらも是非ご覧下さい。
